| 世界の作家32人によるワールドカップ教室 | ||
| マット・ウェイランド他 編 白水社 ISBN:4560049769; (2006/05) | ||
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| 事実の断片としてのドキュメンタリーは、想像力や知的探究心のきっかけとなります。ワールドカップを機に知らなかった世界について少し考えてみようと思われた方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。 jd |
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| 【from jd】 | |
| ワールドカップ開催のたびに、世間知らずのぼくは出場国がどこにあるのかを世界地図で確認し、どういう国なのか、どういう人がその国の出身なのかなど、サッカー以外のちょっとしたことを調べる機会としてきました(そしてそんなことぐらい初めから知っていましたよ、みたいな顔をしてきました)。だけどそういう付け焼刃な知識はすぐに忘れてしまうのですが、本作の共同編者であるマット・ウェイランド氏は、「明るい国際主義」としてのワールドカップを愛し、その情熱を「冷厳な事実・データと偉大な作家の文章とを融合させた有用かつ異例の本」として形にするという、本格的な作業を完成させました。それが本書です。 2006年FIFAワールドカップに出場する32か国について32人の作家が思い思いのエッセイを綴り、そこに「CIA世界年間」からの人口統計や経済統計のデータ、代表チームの情報が付与されていて、各国の「概要」が分かるようになっています(アフリカから参加国の幼児死亡率の高さ、平均寿命の短さは、ちょっとショッキングです)。 マック・ウェイランド氏を初めとする執筆陣の多くは、ロンドンとニューヨークを拠点とする文芸誌『グランタ』の編集者ということですが、コンピレーション作品の常としてそれぞれの筆者の特徴を知るには至らず、作者紹介も少ないためにどういう背景を持つ人の目から見たその国なのかという点が少し気になりますが、その国について「語りきらない」という意味で、参加国を知るための理想的なきっかけを提供してくれます。書かれている各国の政治、宗教、経済、サッカーに対するそれぞれの個人的な経験や思いからは国民性などについて読み取ることもでき、知的好奇心を刺激された読者は、提供された素材を土台としてさらに自ら調べるなどして、ワールドカップの楽しみ方を工夫することができます。あるいは工夫することが求められます。そういう挑発的な本です。 目次 まえがき (マット・ウェイランド) 序論 (ショーン・ウィルシー) ワールドカップ2002総括 (ショーン・ウィルシー) Group A:ドイツ (アレクサンダー・オザング) コスタリカ (マシュー・ヨーマンズ) ポーランド (ジョームズ・スロヴィエツキ) エクアドル (ジェイコブ・シルヴァースタイン) Group B:イングランド (ニック・ホーンビィ) パラグアイ (イザベル・ヒルトン) トリニダード・トバゴ (クレシーダ・レイション) スウェーデン (エリック・シュローサー) Group C:アルゼンチン (トマス・ジョーンズ) コートジボワール (ポール・ライティ) セルビア・モンテネグロ (ジェフ・ダイヤー) オランダ (トム・ヴァンダービルト) Group D:メキシコ (ホルヘ・カステニェーダ) イラン (サイード・サイラフィザデー) アンゴラ (ヘニング・マンケル) ポルトガル (ウィリアム・フィネガン) Group E:イタリア (ティム・パークス) ガーナ (キャリル・フィリップス) アメリカ (デイヴ・エガーズ) チェコ (ティム・アダムズ) Group F:ブラジル (ジョン・ランチェスター9 クロアチア (コートニー・アンジェラ・ブルキッチ) オーストラリア (ベン・ライス) 日本 (ジム・フレデリック) Group G:フランス (アレクサンダル・ヘモン) スイス (ペーター・シュタム) 韓国 (ピーター・ホー・デイヴィーズ) トーゴ (ビニャンガ・ワイナイナ) Group H:スペイン (ロバート・クーヴァー) ウクライナ (ベンジャミン・パウカー) チュニジア (ウェンデル・スティーブンソン) サウジアラビア (スークデーヴ・サンドゥ) あとがき ワールドカップで勝つ方法 (フランクリン・フォア) ワールドカップ ドイツ大会 グループリーグ・決勝トーナメント日程 ワールドカップ 過去の成績 ワールドカップ 通算成績表
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